登場人物

パリ在住10年、もはや日本に帰るしかない人生の窮地を店長に救われたというか、見つかったというか、とりあえず恩返しに飛び乗った「オフィスシェア」という名の因果鉄道。店長のギャラリーで店番バイトの名の下に、ちゅんちゅんと共に店長対策に追われまくる。

カモメも船も海峡も何かと小粋なムール貝の港町・ノルマンディからやって来た、女泣かせの渡り鳥。独自の審美眼とアーティスティックなセンス溢れるディスプレイで店長ギャラリーの展示を請け負う壁掛け師。人呼んで、フランスの正平（火野）。自らも絵を描く。

ちっちゃい顔に大いなる野心を秘めたフランセーズ。国境なき記者団など社会正義のために筆をふるう傍ら、ギャラリーのPRプレスを担当するフリージャーナリスト・キヨミ（辻元）。その旺盛な積極性から、何でもかんでも「わたし、やるわよ！」イッチョ噛みのクセが強い。

店長のギャラリー＆自宅の修繕作業を請け負うボリビア人の内装工。 約束の時間には遅れる、言われたことしかしない、言ったことと違うことをする。けれども、呼べば必ず来る。最低限でも、困ったときにはありがたいペペ品質。

アフリカ移民の清掃夫。 店長の自宅、ギャラリーのクリーニングといえば、スクマ。店長のアイデアで大量生産、在庫の山と化した伝説の「光るクッション」、思いきりアメリカンなダサい古着など、好き嫌いなくもらい受けてくれる。

いつも明るくご機嫌な好紳士イタリアーノ。プロ仕様のカメラを愛用するアマチュア写真愛好家。店長ギャラリーのレセプションパーティ、店長が入院など、何かとなれば毎回一番ノリで登場。大阪に弟が住んでいるらしく、とにかく日本贔屓。

仏教徒ならではの深い人間愛、恩義に報いる心と慎み深さで、店長を支え続けるミャンマー人。

オイル開発仲間のいじられ役・パキスタン人。何でも大きい物が素晴らしいという考えを持っている。

危険しかない油田開発に出稼ぎ同行する韓国人写真家。今やチームのリーダー的存在。

一見、安心感たっぷりの太っちょ癒やし系。が、実はフリーメイソン ・ディレクターらしいフィリピン人。

オーストラリア人、インドネシア在住。油田ガス採掘捜査官。

コロンビア人、米国在住。最新ハイテク機器から娯楽・日用品まで、店長ニーズを独自ルートでサポート。

アフリカのオイル開発はこの男抜きには果たせない。驚異の金銭欲が黒光る、コンゴ政府の要人。